No.435 | 投稿日時: | 2002/01/31(木) 22:58 <↑親記事:No.433> |
投稿者: | mkn <E-Mail> |
ご丁寧なお返事ありがとうございました。
K> 私はEMIの、とくにこの時代の音質を好むので、
K> 「低域過多でざらつき気味」という印象は持っていませんでしたが、
K> EMIの音質を苦手とされる方は多いようですね。
「低域過多」はこの時期のカラヤン録音についての特徴と思っています。エンジニアのギューリッヒの個性ではないかと考えています。「ざらつき」はEMI録音全体についての印象です。こちらの判断の根拠はクレンペラーの録音から得たものです。最悪の例はフランソワ/フレモーのショパンでした。少し正確さを欠く書き方をしたことをお詫びします。
ただ、カラヤンの録音でもモーツァルトの管楽協奏曲はざらつき気味だと思うのですがいかがでしょうか。LPでも、輸入盤のCDでもあまり変わりがありませんでした。もちろん内周部特有の歪みはありませんでしたが。ミサ・ソレムニスやハイドンの「四季」にはそういう印象はありません。
K> それからもうひとつ思うのは、
K> ARTってそもそもどういう技術なんでしょうね?
K> 今回の疑似ART盤は、
K> 「ART陣営随一のバランス感覚の持ち主」に最終的な調整を
K> してもらったとあります。
K> つまり最後は人間の判断に頼っているわけですから、
K> 今度はARTであっても当たり外れが出てくるように思えます。
全く同感です。「リミックス」というのが適当なのかもしれません。 ただそうなると実際にその演奏を聞いた人が担当するのとそうでないのとで大きな違いが出るでしょう。CBSのワルター盤で「マックルーアがリミックスを担当」というのがありましたが、グロッツがリミックスをやるとどうなるでしょうね。