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No.290投稿日時:2001/12/18(火) 00:45  <↑親記事:No.255>
投稿者:都志見 <E-Mail>

EMIのチャイコフスキー

まず、今回の件の「オリジナルテープ」を「どこに」照会したかという問題があります。私は、編集前のマルチトラックテープはドイツ(Electrola)にあるのではないかと思うのですが、権利はあくまでも英国のEMIにあるということで、そっちにあたったのではないかということが考えられます。

また「本気で探したのか」ということ。前に、日本のレコード会社がウェストミンスターレーベルの演奏をCD化する際、オリジナルに近い良質のマスターテープの存在を米国MCAに照会したところ「ない」と回答をもらったのだが、日本人スタッフが現地の倉庫に直接乗り込んで探したところ、ちゃんと保管されていたということもありました。

もちろん「本当にダメージを受けていた」とか「盗まれた」という事態もあり得ます。

以前、EMI録音のカラヤン/ベルリンフィルのチャイコフスキー後期交響曲が3枚組で出たとき、4番は古い録音が選ばれたことについては、単にヨーロッパ(特に英国)ではフィルハーモニア時代のカラヤンのほうが評価が高いことに起因すると思っていたのですがどうなのでしょうか。ちなみに、EMIといえばクレンペラーについても、ステレオで複数回の録音が残されている曲については、ほとんど古いほうが選ばれており、新しいほうが未だにCD化されていないという妙な状況のままです。

それと録音について、EMIとDGでは私もEMIのほうが好きです。ベートーヴェン(6番9番除く)やブラームスについては、EMIのスタッフが音を担当しているUNITELの映像作品があるのでいいのですが、ブルックナーが残念ですね。あの4番7番と同じ頃に5番や8番や9番もEMIに録音して欲しかったですね。「指環」や「アルプス交響曲」もしかりです。

いずれにしろ、チャイコフスキーについてはEMIのLP3枚組は手放せないということですね。独ELECTROLAのLP3枚組があればなおいいのだけど。



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