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No.433投稿日時:2002/01/30(水) 23:58  <↑親記事:No.432>
投稿者:K <E-Mail>

Re: 購入しました

こんばんは、はじめまして。

>  さてDISKY盤、HMVの予告どおり本日発売になっておりました。私は大阪のHMVアベノ店で購入しました。

はい、私も先ほど帰宅したところ、入荷のメールが届いていました。
遅れるかも知れないと思っていましたが、予定通りで良かったです。
しかし午前11:00〜午後10:00の営業時間では、数日中に取りに行けるかどうか……

>  演奏には、オーケストラの能力をすべて解き放った、という印象を受けました。カラヤンの実演は放送以外聴く機会を得ませんでしたが、おそらく実演に最も近い部類の録音ではないでしょうか。ただ「悲愴」の終楽章だけはその深沈とした雰囲気においてVPO盤に軍配を挙げたく思いました。

私がこのときの演奏を好むのは、たぶんその勢いだと思います。
一発録りと言われれば本気にしてしまいそうな圧倒的な流れですね。
mknさんの言われるとおり、実演に近く感じます。
《悲愴》については、こちらは正真正銘ライヴの最後の来日公演での88年5月2日の演奏がこれに匹敵するかも知れません。

>  再生音ですが、artの効果かどうか知りませんがこれほどウェルバランスのEMIのカラヤン録音を聴いたのは初めてです。「低域過多でざらつき気味」というのがこれまでの印象でしたがそのどちらもありません。

私はEMIの、とくにこの時代の音質を好むので、「低域過多でざらつき気味」という印象は持っていませんでしたが、EMIの音質を苦手とされる方は多いようですね。

> 4番はマスター損傷とのことでしたのでこの際と思い、先日東芝のグランドマスター盤を購入しましたがこちらはLPから起こしたのかなと思いたくなる状態でした。

全くです。
本気で疑似ステレオかと思うことさえありました。

>  要するに評判どおり(良い意味で)でありました。

それは良かったです。
安心しました。

> それにしてもカラヤンの録音に限らず、EMIほどプレスやマスタリングで再生音ががらがら変わるレーベルも少ないように思うのですがいかがでしょうか。

私はカラヤン以外の録音はほとんど知らないので全般的には何とも言えません。
日本盤、つまり東芝EMIのHS-2088も決して悪いリマスターリングではありませんでした。
《英雄の生涯》のCDでの初出盤とHS-2088盤を聴き較べたことがありますが、違う演奏ではないかと思ったほど、比較すればHS-2088も良かったです。
ただ今回のチャイコフスキーだけ、いままでのCD盤は異常でした。
風呂場で再生したレコードをラジカセでそのまま録音したのではないかと思えるほどでした。
しかし考えてみれば、そのデロデロ音質にも関わらず演奏そのものには大変惹かれていたわけですから、ぎりぎりのところでは演奏そのものは音質に左右されないのかも知れません。
先日、独エレクトローラの《未完成》と《ロンドン》の入った初出LP(クォドラフォニック盤)を、ごく普通のステレオ装置で聴いたとき、あまりの見事な音質に驚いて、これはART盤のCDさえ軽く凌ぐと思いましたが、では演奏にあらためて惹かれたかというと、別段そうでもありませんでした。
このLPを聴くのは「音質を楽しみたい」と思うときだけでしょう。

プレスやマスターリングによって音質が激しく変わることがあるのだとすれば、それはEMIのCD初期時代があまりにもひどく、せっかくの前時代の財産を活かしきれておらず、ようやくここ数年、遅れを取り戻すべく努力した結果が報われてきた、ということでしょうか。

それからもうひとつ思うのは、ARTってそもそもどういう技術なんでしょうね?
HS-2088には具体的に音質改善の工夫の仕方が説明されていましたが、ARTに関してはそういうのを読んだことがありません。
今回の疑似ART盤は、「ART陣営随一のバランス感覚の持ち主」に最終的な調整をしてもらったとあります。
つまり最後は人間の判断に頼っているわけですから、今度はARTであっても当たり外れが出てくるように思えます。



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