こんばんは。
出た出た、イタリア・オペラの話題ですね。
> 1964/1965シーズンにはスカラ座で３上演。
> 初回はフレーニですが、どうやら大変だったようで、残り２回はモッフォに代わっています。
1964 年、これは、大スキャンダルだったようですね。スカラ座で
この手をやって、絶賛されるのは大変難しいようですね。
小澤さんも「トスカ」で大失敗。。。この時は、Karajan に怒ら
れたようです。（田舎のオペラハウスで練習してからにしろって、
いきなり、スカラ座でやるのは危険。。。）
オズボーンの本には、最初からダブルキャストでの上演が組まれ
ていたのですが、初日がフレーニ、二日目がモッフォで上演され
たとあります。また、カラヤン自身、解釈に自身が持てなかった
様子が書かれています。両方とも悪い出来では無いのですが、Karajan には珍しく、並みの指揮者の出来です。フレーニはとて
も初々しいのですが、それが逆に仇になってしまっています。
ビオレッタの人物に合わないのでしょうね。モッフォの方が少し
良いです。
音楽的にも「椿姫」は充実していなく、「リゴレット」の方が完
成度は高いとの評も良く見ます。本当のイタリア的雰囲気が出せ
ないと成功が望めない曲、「浪花節」とか、「津軽じょんがら」
とかは、たとえが良くないですが、ウインナワルツをカラヤン以
外の人に指揮させたらどうなるかに例えれば良いかな。
「椿姫」は、カラスの１９５５年のスカラ座でのライブが決定盤
する方が多いのですが、これは、ジュリーニが指揮しています。
本当は、カラスはセラフィンの指揮でスカラ座とスタジオ正規録音
で、入れたかったらしいのですが、セラフィンは、新進の美人の
イタリアのソプラノ歌手アントニエッタ・ステッラを起用したも
んだから、カラスとの関係がおかしくなったとの話が有ります。
このステッラの録音はテスタメントから出ていますが、初々しく
ハンサムなスティファノと超美人のステッラ、しかも二人とも
イタリア人らしい素晴らしい美声での録音です。スティファノの
写真が出ていますが、凄いハンサムですよ。
これを聞いてしまうと、カラスのは、場末の娼婦的に聞こえてし
まう（あっ、失礼。。）のでねえ。。。。。
で、あとは、新進のボンファデッリの録音が有ります。これも声に
憂いが合って素晴らしいです。彼女は、小澤さんとの関係もあって
けっこう頻繁に来日して、東急文化村オーチャードで実演を見まし
たが、口々に、一番美人のヴィオレッタだと。。。この時は絶好調
でした。声が、フワフワと耳元に飛んできました。
カラヤンは、「トロヴァトーレ」や「ドン・カルロ」にならないと
旗色が悪いです。プッチーニになると素晴らしいと思います。
フレーニとの競演で「ラ・ボエーム」はスカラ座でも好評でビデオ
も残されています。
> 「ファルスタッフ」（５回）となっています。
ファルスタッフも管弦楽が重要な役割で、Karajan が得意そうです。ウィーンやフィルハーモニアの録音も良いでしょう。
古い録音は、ゴッビが良いですね。
「椿姫」は、Toscanini の録音が有ります。これは、古いですが
聞いておくべき録音と思います。
「リゴレット」は、また、機会があったら書きますね。