> まずはConcolorさんの演奏会記録にあるVPOとの世界ツアーを考えて、『ウィーン・フィルとの旅』から。
で、本棚に近寄ったところ「あっ」と思い、別の本を手に取り、あっさり見つけました。
1971年発行の『カラヤンの世界』後半に収録されている「カラヤン伝説」という逸話集のなかの「カラヤン珍談」という一章にありました。
以下、引用。
「☆フットボール、それともホッケー？
オーケストラが世界演奏旅行をするとなると、いつもいろんな問題が出てくる。たとえば気に入った《演奏会場》を見つけるということなどだ。日本は別として、とりわけアジアの諸国では、いつもこの問題があり、演奏会のマネージャーは、とっぴょうしもないアイデアをおもいつくことがある。
カラヤンが、一九五九年にウィーン・フィルハーモニーを連れて、インドまで出掛けたときのことだ。財源の問題というわけではないが、フットボール競技場で、演奏会をしようとした。音楽会を大がかりにやってみせることにはまことに開放的なカラヤンも、これは拒絶した。
次に一行がカナダに来ると、モントリオールでは、《円形劇場広場》で行われることになっていた。ところがその名に反して、これはまったく劇場などというものではなくて、アイスホッケー場であった。ところが、今回はマエストロは寛容であった。ともかく、彼はこの奇妙な演奏会場で、その名にぴったりの曲を用意した。それはヘンデルの《水上の音楽》であった。」
ううむ、私の勘違い。
VPOでした。
間違いなく、59年11月23日のことですね。
しかもこの文章だと、果たしてそこがアイスホッケー場であるということを本当に現場に着いてから知ったのか、つまりきゅうに予定していた曲目を変更したのか、微妙なところです。
事前に印刷された当時のプログラムがあれば即解決ですが。
失礼しました。