《カラヤンの記念年》:没後10年 (Karajan 1999) (最終改訂:2008.11.19.)
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Karajan 1999 / 10th Memorial Event

 ヘルベルト・フォン・カラヤンの没後10年にアーク・カラヤン広場で行われたカラヤン10thメモリアル・イヴェントについて、当サイトの掲示板(《 NEW カラヤンBBS (2) 》)にM−Wさんがご投稿してくださったことを、ご本人の了承を得てここに掲載します。
有難うございました。

カラヤン10thメモリアル・イヴェント



カラヤン10thメモリアル・イヴェント (M−Wさんのご投稿)

 今回は1999年7月16日を中心に行われたカラヤンのメモリアル・イヴェントの紹介です。無料の情報誌「アークヒルズ ライフ」1999年7月号(表紙は何とカラヤン!)にもイヴェントの小特集が組まれていたほか、当時のアークヒルズのサイト内にあった「アーク・カラヤンWAVE」にもイヴェントの特集とレポートが掲載されていました。
わたくしは、幸いにも全部のイヴェントに行く事が出来ましたので、今回はそのレポートです。
(なお、アークヒルズライフ等に一切の事前告知がなかったものの、サントリーホールで同時期開催された貴重な写真展も併せて紹介します。)

(1)カラヤン・メモリアル・コンサート
1999年7月16日(18:00開演)、アーク・カラヤン広場

内容/
・オープニング・ファンファーレ(N響メンバー)
・吉田雅夫氏(元N響フルート奏者)によるトーク「N響を指揮したカラヤン」
・ウィーン・フィル・メンバーが語る「カラヤンの思い出」
・モーツァルト:ピアノ五重奏曲 変ホ長調K.452
出演/
若林顕(Pf)
ウィーン・フィル・メンバー
[マルティン・ガブリエル(Ob)、ペーター・シュミードル(Cl) ハラルド・ミュラー(Fg)、ギュンター・ヘーグナー(Hrn)]

※若林氏はコメントはなく、演奏のためにだけ登場。
※札幌のPMFで来日中だったため、ウィーン・フィル・メンバーの参加が可能になった。

(2)カラヤン写真展
1999年7月16‐23日アーク森ビル2F出入口

内容/
1967年から1989年までに行われたザルツブルク復活祭音楽祭で、歌手に演技指導(演出)をするカラヤンや主な舞台写真。
1989年11月のサントリーホールでの「カラヤン追悼の会」での写真(ウィーン・フィル)も1枚例外的に展示。

(3)カラヤン・フィルム・コンサート
1999年7月21‐23日 アーク・カラヤン広場

内容/
広場に特設スクリーンを設置。アークヒルズライフの事前インフォメーションでは「ウィーンのカラヤン・センター所蔵の選りすぐりの貴重な映像を上映」とありましたが、実際にはテレモンディアル制作の映像でソニーから発売されているのと全く同じ下記の2点が日替わりで上映。

・ヴェルディ:レクィエム(7月21・23日)
・モーツァルト:レクィエム(7月22日)

(4)カラヤン写真展‐「サントリーホールとカラヤン」
1999年7月16‐23日 サントリーホール 大ホール1Fホワイエ

内容/
これは、アークヒルズ関係及びサントリーホール関係の広報誌に事前の告知が一切なく、期間中にたまたまサントリーホールへ行った時に見つけました。
「追悼の会」の写真を除いて、森ビルの写真展と重複している物は1点もなく、しかも後にも先にもこの時にしか展示されていない貴重な写真が多数ありました!
(当然、今年4月と9月に同ホールで展示されたウィーン楽友協会所蔵の写真展とも全く異なる本当に貴重なものでした!!)

主な写真
・佐治敬三氏とカラヤン
(1981年10月東京、ベルリン・フィル来日時の記者会見で)
この時の来日公演のスポンサー、新芸術協会が直前に倒産したため、急遽サントリーがスポンサーになり公演が実現出来た。この時、佐治氏とカラヤンは初対面。この時点で、サントリーホールの計画は具体化しておらず、カラヤンも当然サントリーホールの事を知る由もなかった。

・佐治敬三氏とカラヤン
(1984年4月ザルツブルク)
新ホール(サントリーホール)建設のアドバイスを受けるために、ザルツブルクのカラヤンを訪ねた佐治氏。

・10分の1の模型によるサントリーホール音響実験に参加したカラヤン
(1984年10月25日 調布市飛田給にある鹿島建設の音響実験所にて)

・サントリーホールでのリハーサル後、ステージ上でスタッフと打ち合わせをするカラヤン
(1988年5月2日 サントリーホール)
故ウリ・メルクレ氏たちと打ち合わせする写真。

・サントリーホールでの本番
(1988年5月2日 サントリーホール)

・マエストロ・ヘルベルト・フォン・カラヤン追悼の会
(1989年11月12日 サントリーホール)
ウィーン・フィルが指揮者なしで、モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽 K.477を演奏する写真。


《 NEW カラヤンBBS (2) 》へのご投稿は、 「RE:カラヤン10thメモリアル・イヴェント」 M−Wさん Date:2008/11/17(月) 00:23