《カラヤン/来日公演プログラム2》ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団      (最終改訂:2010.4.10.)
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Herbert von Karajan : Wiener Philharmoniker ( 1959 )



カラヤンは1959年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と来日公演を行いました。

*1959年来日公演:カラヤン/ウィーン・フィルの来日公演
*大原總一郎 北白川の大原邸
*ウィーン・フィル 1959年世界旅行


1959年カラヤン/ウィーン・フィル来日公演


 1959年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団はワールド・ツアーの一環として10月27日から

11月7日まで日本において10回の公演を行いました。このうちの1回(11月5日)の演奏会は

ウィリー・ボスコフスキー指揮でシュトラウスの音楽が取り上げられた。



(1)1959年10月27日、NHKホール(旧)、東京

    モーツアルト:交響曲第40番ト短調 KV550

    ブラームス :交響曲第1番ハ短調 作品68



 この初日(10月27日)の演奏会は来日直後に、一般公演に先立ち、公開生放送用の特別演奏会として行われました。

 (この情報はT氏にお教え頂きました。ありがとうございました。2005.9.19.)





(2)1959年10月28日、日比谷公会堂、東京

    モーツアルト:セレナード第13番ト長調 KV525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

    ブルックナー:交響曲第8番ハ短調



         *この時のブルックナー8番は日本初演です。



(3)1959年10月29日、日比谷公会堂、東京

    ベートーヴェン  :序曲「コリオラン」作品62

    ベートーヴェン  :交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」

    ベートーヴェン  :交響曲第5番ハ短調作品67「運命」

    J.シュトラウスII世:ワルツ「美しく青きドナウ」作品314



(4)1959年10月31日、フェスティヴァル・ホール、大阪

    ハイドン   :交響曲第104番ニ長調「ロンドン」

    ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番作品72a

    ブラームス  :交響曲第2番二長調作品73

    ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「うわごと」作品212(アンコール)



 アンコール曲について東京のS氏にお教え頂きました。ありがとうございました。(2008.8.14.)







(5)1959年11月1日、フェスティヴァル・ホール、大阪

    ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92

    R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20

    ワーグナー  :歌劇「タンホイザー」序曲



(6)1959年11月2日、フェスティヴァル・ホール、大阪

    モーツアルト   :交響曲第40番ト短調 KV550

    シューベルト   :交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」

    J.シュトラウスII世:喜歌劇「こうもり」序曲

    J.シュトラウスII世:皇帝円舞曲作品437

    J.シュトラウスII世:アンネン・ポルカ作品117

    J.シュトラウスII世:ポルカ「狩り」作品373

    J.シュトラウスI世 :ラデッキー行進曲     



(7)1959年11月3日、名古屋市公会堂、名古屋

    モーツアルト    :交響曲第40番ト短調 KV550

    シューベルト    :交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」

    J.シュトラウスII世 :喜歌劇「こうもり」序曲

    J.シュトラウスII世 :皇帝円舞曲作品437

    J.シュトラウスII世 :アンネン・ポルカ作品117

    J.シュトラウスII世 :ポルカ「狩り」作品373

    ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ「うわごと」作品212

    J.シュトラウスI世  :ラデッキー行進曲

    J.シュトラウスII世 :ワルツ「美しく青きドナウ」作品314

     

(8)1959年11月5日、東京

    J.シュトラウスの音楽

    ウィリー・ボスコフスキー指揮



(9)1959年11月6日、日比谷公会堂、東京

    ベルガー  :オイゲン公の伝説

    シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.759「未完成」

    ブラームス :交響曲第4番ホ短調作品98



(10)1959年11月7日、日比谷公会堂、東京

    ハイドン   :交響曲第104番ニ長調「ロンドン」

    ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番作品72a

    ブラームス  :交響曲第2番二長調作品73



  1959年カラヤン/VPO来日公演の時、カラヤンは歌舞伎鑑賞を行いました。

  1959年11月4日もしくは11月5日の歌舞伎座の夜の部、演目は「桜姫東文章」、

  出演は六代目歌右衛門、八代目幸四郎他です。

  終演後カラヤン夫妻は女形の六代目歌右衛門の楽屋を訪れましたが、この模様

  は1999年1月9日NHK教育テレビで放送(7:00-9:00pm)された「20世紀の名演奏」

  第1夜「衝撃の初来日〜それはカラヤンから始まった」の中で「ニュース映像」

  に収められています。

  (吉之助様にお教えいただきました。ありがとうございました。2006.2.4.)    




大原總一郎 北白川の大原邸

 カラヤンが1959年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と来日公演を行った際、大原總一郎氏が北白川の自宅にカラヤン夫妻とウィーン・フィルの幹部を招待しました。
この時の様子が井上太郎著『へこたれない理想主義者 大原總一郎』(中央公論社、1998年)に記述されています。

俊太郎さんからこの書籍の該当ページ(p241-243)の画像をご提供いただきました。
有難うございました。
(文中の「1969年」は「1959年」の誤記とのご指摘もいただきました。)


井上太郎著『へこたれない理想主義者 大原總一郎』p241-243(中央公論社、1998年)
 (俊太郎さんにご提供いただきました。2009.10.11.)


ウィーン・フィル 1959年世界旅行


1959年10月18日〜11月23日に行われたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団世界旅行です。

Weltreise Wiener Philharmoniker
Herbst 1959

1959年10月28日に日比谷公会堂で行われたブルックナー交響曲第8番(日本初演)と思われる画像です。

 (画像はM氏にご提供いただきました。出典は「カラヤン、ウィーン・フィルとの旅」の原書です。2010.4.10.)