"Variationen mit Orchester 125 Jahre Berliner Philharmoniker"
Herausgegeben von der Stiftung Berliner Philharmoniker
HENSCHEL、2007年
書籍の287ページに1968年(Foto von 1968)と書かれた写真が掲載されています。
写真の説明には「ヘルベルト・フォン・カラヤン財団設立記念式典のカラヤンと楽団員」、「1968年撮影」とあります。
カラヤンが中央に写っています。左側にはミシェル・シュヴァルベ氏、ハンス=ヨアヒム・ヴェストファル氏(シュヴァルベ氏の左後)、エミール・マース氏(シュヴァルベ氏の右後ろ)、ヘルムート・シュテルン氏(シュヴァルベ氏の右)が写っています。
カラヤンの後ろにはチェンバロが見えますし、譜面台もあるので、何か小編成で演奏できる曲を演奏したと考えられます。
残念なことに日付、会場、演奏曲目など具体的なことはわかりません。判明している1968年の演奏会記録にも該当する演奏会はありません。
1967/1968シーズン
1968/1969シーズン
カラヤン財団についてはクラウス・ラング著(村上彩訳)『カラヤン調書』アルファベータ、1998年の第10章(p83-)に書かれています。
・1968年7月25日、カラヤンがカラヤン財団設立宣誓書に正式に著名(p83)
・1968年10月1日の朝、カラヤン財団設立の記者会見をした(p85)
・1968年10月1日記者会見でのカラヤンの写真(p84)
(この記者会見時のカラヤンの姿、ネクタイが「Foto von 1968」の写真に写っているカラヤンと似ているように見えます。)
1968年10月1日午後8時からはベルリン芸術週間1968《ブラームス・チクルス》最終日の「ドイツ・レクイエム」が演奏されました。
追記(2008.6.8.):
M氏から"Das Magazin Maerz.April 2008"のコピー資料を2008年4月に2回に分けてご提供いただきました。
《生誕100年記念 ヘルベルト・フォン・カラヤン》:Berliner Philharmoniker Das Magazin
この雑誌の64ページに掲載されている写真が上記"Variationen mit Orchester 125 Jahre Berliner Philharmoniker" HENSCHEL, 2007に掲載されている「Foto von 1968」と同じです。
写真のところをトリミングしてこのページに掲載します。
Foto Das Magazin Maerz.April 2008, page 64
会場、日付、演奏曲目など詳細は不明
64ページにはこのようにキャプションがありますが、同誌 page25には、「1972年6月25日」とあります。
M氏のご調査によると、
・ベルリン・フィルの広報部長氏の記憶では、「1972年6月25日」。
・確証は取れていませんが、写真の会場はベルリンの「シーメンス・ヴィラ」かもしれないとおっしゃる方がいた。