同時期にサントリーホールのモデルになったベルリンのフィルハーモニー前が「マタイ教会通り」から「カラヤン通り」と改名された事もあって、個人的にアーク・カラヤン広場の命名はすごく嬉しい出来事でした(なお、東京のカラヤン広場の旧名称は「アークヒルズ・プラザ」です)。
このカラヤン広場は、カラヤン財団の理事長でカラヤン・センターの代表だった故ウリ・メルクレ博士より、カラヤンと個人的に親しかったソニーの大賀典雄会長の所に提案があり、そこから土地を所有している森ビルの森稔社長へ打診があり、当時のサントリーホール館長の故・佐治敬三氏同意のもとにカラヤン広場の命名が決まったそうです。
あと、これはあまり知られていませんが、広場には元々時計がなく、この広場に改名したあとに設置されました。サントリーホール入り口右横にある時計台です。この時計台はカラヤン財団がデザインしたもので(監修はメルクレ博士)ウィーンのメーカーで作ったものを、そのまま日本に運んできたのだそうです。名前も「カラヤン時計台」!デザインのモティーフは「時を刻む永遠の空間美」(アークヒルズ ライフ1998年9月号より)。設置は、広場命名に遅れる事5ヶ月、1998年9月1日です(わたくしの記憶では8月31日には、既に設置されていました)。
当時、毎月発行されていた「アークヒルズ ライフ」のインフォメーションには命名を記念した様々なイヴェントの紹介がありました。これらについては、また改めてご紹介したいと思います。
ちなみに、アークヒルズ(ARK HILLS)の場合、Aは赤坂、Rは六本木、Kは結ぶ(KNOTの頭文字)でHILLSの丘は公園になっているサントリーホールの屋根の事を指しているそうです。
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「アークヒルズのカラヤン広場について」 M−Wさん Date:2008/11/11(火) 01:17
まず、今回はカラヤン生誕90周年記念(カラヤン広場改名記念?)イヴェントについてです。
1998年4月23日の記念式典を経て、正式にカラヤン広場となったアークヒルズでは、それと生誕90周年を記念して、毎月5日(カラヤンの誕生日4月5日をキーワードにして)を「カラヤン・デー」として、様々なイヴェントを開催しました(1998年7‐12月)。
「アーク・カラヤン・デー」
(毎月5日前後の3日間、土・日・祝日に重なる時は前後する場合有り)
(1)ランチタイムコンサートでのクラシック作品の演奏
今もカラヤン広場で行われているランチタイムコンサート(但し、4‐10月で開催)。
昼休み(12:00‐13:00)に、近隣オフィスで働くビジネスマン等に好評のこのコンサートは通常、小規模な編成によるジャズやポピュラー、イージーリスニング等が演奏されていますが、この「カラヤン・デー」の3日間はクラシックだけにジャンルを絞ったプログラム。
当時のインフォメーションでは「カラヤン生誕90周年記念〜カラヤンゆかりの作品をお届けします」とありましたが、実際にはカラヤンに関係なく、クラシックの様々な名曲が演奏されていました。
(2)カラヤン・マーケット
これはカラヤンゆかりのドイツ・オーストリアの民芸品や雑貨物等を現地から直輸入して販売するという、面白い試み。ランチタイム・コンサートの時間に合わせて盛況していたと思いますが、カラヤン・デー期間中は昼前から夕方まで販売していました。
また、カラヤン生誕90周年記念、カラヤンを記念したイヴェントという事で、どこのレコード店だか知りませんが、カラヤンの廉価盤(国内盤CD)の発売もやっていました。 DGより発売されていた「カラヤン文庫」(1996年12月発売)、「カラヤン名曲コンサート」(全7タイトル)(1998年4月発売)です。
このカラヤン・デーは1998年12月を最後に予告なく終わってしまいましたが、わたくしの印象では10月頃の開催でマーケット自体の盛り上がりは残念ながら、ないように思いました。
次回は、1999年7月に行われた「カラヤン10thメモリアル・イヴェント in ARK KARAJAN PLACE」についてのレポートをしたいと思います。では。
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「RE:アーク・カラヤン・デー&カラヤン・マーケット」 M−Wさん Date:2008/11/15(土) 01:18