News Archive
2004
8月30日
ベルリン国立歌劇場管弦楽団とのベートーヴェン
ベルリン国立歌劇場管弦楽団との《英雄》と《レオノーレ》序曲第3番という組み合わせのCDが、ドイツのUNIVERSALからアナウンスされています。
戦中の《英雄》がベルリン(プロイセン)国立歌劇場管弦楽団とのものとされていて、これは様々なレーベルから発売され、ソ連からの返還テープにより、KOCH SHUWANNが正規発売しました。
上記リンク先の音源がこれと同一であれば、DGからは初発売ということになります。
もし本当にベルリン国立歌劇場管弦楽団との演奏であるならば、《レオノーレ》は初出ということになります。
おそらく《英雄》と同じ時期の、アムステルダム・コンセルトヘボウとの録音だと思うのですが……
詳細がわかり次第、追記します。
追記:(8月31日)
やはり《レオノーレ》はアムステルダム・コンセルトヘボウとの録音です。
Symphonie Nr. 3 - KlassikAkzente内
Concolorさんからのお知らせです。
ありがとうございました。
8月29日
LUXURY ARTIST EDITIONS
EMIのLUXURY ARTIST EDITIONSというベスト盤シリーズのアナウンスが数日前にあり、昨日になって詳細な収録内容を知ることができました。
正直、曲目はどうでも良いものだったので放っておいたのですが、今日になってあらためて見直したところ、このCDセットには「100ページのハードカヴァー・ブックレット
」がつくのだそうです。
メジャー新譜 2004年9月
(CDショップ・カデンツァ内)
冊子目当てに絶対買います。
収録曲については、リンク先ページの全てベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏という記述が正しければ、『カラヤン・イン・パリ』他の小品集から抜き出したものがほとんどです。
8月28日
『マエストロ 第I巻』
ヘレナ・マテオプーロス著『マエストロ』の日本語版第1巻を読みました。
原書は1982年の発行で、23人の指揮者を採りあげた500ページを超す大著だそうですが、日本語版は4分冊の予定で、この第1巻にはカラヤン、ベーム、クライバー、バーンスタイン、ブーレーズ、ラトルが収められています。
20年前以上の作品ですが、最近になって著者による補追原稿が送られてきたそうで、いまのところ世界中でこの補追分も反映されているのは、この日本語版だけだそうです。
今回の第1巻では、全体の約3分の1がカラヤンの項です。
これは他指揮者のもの同様、アルファベータの雑誌『クラシックジャーナル』内で既発表でした。
カラヤンの章ではインタヴィューが中心になっていて、これが非常に読み応えがあります。
著者の名前を見ると、「ミトロプーロスの親戚?」といった感じがしますが、あながち見当はずれでもなく、ギリシャ系イギリス人だそうです。
この女性はよほどカラヤンが好きだったのか、非常に好意的に描かれています。
何より同時代に生きた指揮者に実際に会って話した上で成立している作品ですので、色々な指揮者の誰でも知っているような伝記をわずかずつ収めたようなものとは、リアリティー=作品としての価値が天と地ほどにも違います。
邦訳がいささか現代語過ぎることと、著者が充分に検討しているはずの掲載順が無視されていることが残念です。
有名指揮者23人のなかでも、とくに有名で人気のある指揮者6人を第1巻に収録してしまっているので、今後本当に全巻刊行されるのか、少し疑問には思います。
Booksに追加しました。
書籍化をお知らせ下さったConcolorさんに感謝いたします。
カール・ベーム(1894〜1981)
今日はベームの誕生日ですね。
健在ならば110歳。
カラヤンとベームの共通のファンという方は結構いらっしゃるようなので、いくつか。
『THE MOSTLY CLASSIC』の当代巨匠伝説今月分は、ベームです。
リンク先のページの終わりの方に、時計の収集について書かれています。
90歳の誕生日にカラヤンが金の鳩時計をくれると約束したので、意地でも死ねない、と語っていたという話は初めて聞きました。
ベームは結局、カラヤンから金の鳩時計をもらうことなしに亡くなるのですが、85歳の誕生日にカラヤンがベームにプレゼントを手渡している写真が残っており、ザルツブルグ音楽祭のサイトに掲載されています。
もらう方が下にいるという不思議な構図ですね。
他の角度から写した写真もいくつか観たことがあります。
プレゼントの中身は何だろう。
作曲家の自筆稿ファクシミリ版とかでしょうか。
カラヤンのDG音源で唯一CD化されていない75年1月の《運命の力》が収められたチャリティー・アルバムは、これよりさらに5年前、ベームの80歳の誕生日会が成立のきっかけになっています。
これについては、2002年のお正月に書きました。
ベームが亡くなったのは、87歳の誕生日を2週間後に控えた1981年8月14日でした。
その翌々日、カラヤンはザルツブルグ音楽祭中のブラームスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザークの8番というプログラムの前に、ベームへの追悼として、モーツァルトのフリーメイソンのための葬送音楽を演奏しており、数年前にCD-R盤で発売されました。
カラヤンのこの曲の録音は47年のEMI盤だけですので、このときのライヴ音源は、カラヤンのこの曲の演奏をまともな音質で聴ける唯一のものです。
以上、ベームについてのカラヤン絡みの話題を書いてみました。
8月24日
fbc2jp
「ディストゥリビューターは韓国、製作はドイツという異色のCD−Rメーカー
」というのから、メールが来ました。
サイトのアドレスとして、http://www.geocities.jp/fbc2jp/というのが掲載されています。
見たところ、Diaryページが発売情報になっています。
価格は「1CD-R ¥2400 (税込み), 1 DVD-R ¥3000 (税込み)
」、販売方法については書かれていません。
詳しい問い合わせはアリアCDさんにしろとあります。
メールで知らせてきたカラヤンの発売情報は64年8月15日の《英雄の生涯》です。
既発売音源なので、いまのところさして興味を持てませんが、今後目新しいものが発売されれば、買ってみます。
追記:(8月25日)
先方のサイト、もう消えています。
追記:(8月26日)
移転先:http://blog.goo.ne.jp/fbc2jp/
8月20日
《トロヴァトーレ》の映像作品
カラヤンの裏ヴィデオとしてはもっともまとまった分量のもので、ずいぶん以前よりBel Canto Sciety他から発売されていた《トロヴァトーレ》が、やっと正規で発売されます。
TDKからです。
Giuseppe Verdi Il Trovatore Wiener Staatsoper, 1978
(TDK Music DVD内)
発売は欧州版が10月、米国版が11月、NTSCとPALの両方の番号がアナウンスされており、リージョンはフリーです。
2枚組。
音声のみはすでにまともな音質でBMGより発売済みです。
永く、喉に刺さった魚の小骨のように気になっていた映像ですので、正規化はうれしい限りです。
既出版と同じ編集なのかどうかは無論観てみないとわかりませんが、第1幕と第3幕冒頭にほんのわずかだけ写るカラヤンの指揮姿が、ものすごく格好好い映像です。
入手後、番号を追加します。
8月17日
カラヤンクイナ
どうやら綴りは「Kalayaan」らしいので、本来全く関係はありませんが、カタカナで書くと「カラヤン」となる島、あるいは諸島がフィリピンにあります。
そこで新種の鳥が発見され、「カラヤンクイナ」と命名されたそうです。
2004年08月17日(火) 比の離島で新種の鳥 ヤンバルクイナに近似
(gooニュース内)
「ホームページによると……」云々とありますね。
私は鳥は食べるのは大好きですが、見るのは死ぬほど厭で、うっかり該当のページを見つけて、ばっちり写真なんぞ出てきた日にゃ、PCの前で気を失うかも知れないので、探しませんでした。
ボディスナッチャ〜。
8月14日
DGのSACD新譜4枚
どうやら国内限定、もしくは先行で、カラヤンのDG音源SACDが4枚発売されます。
- UCGG-7046 - マーラー:交響曲第5番
- UCGG-7052 - R・シュトラウス:4つの最後の歌、《メタモルフォーゼン》、《死と変容》(70年代)
- UCGG-7055 - チャイコフスキー:ピアノ協奏曲(リヒテル)
- UCGG-7059 - ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、チャイコフスキー:ロココ主題変奏曲
リンク先はいずれもHMV。
9月29日発売です。
相変わらず私がプレイヤを購入するきっかけになるような音源はありませんが、ロストロポーヴィチとのドヴォルザークにはちょっと惹かれます。
追記:
Universal Classicsスーパー・オーディオCD アナログ名盤50
NTSC版『A Portrait』
一昨年欧州盤が発売され、先日クラシカ・ジャパンでも放映された『Herbert von Karajan 1908-1989 A Portrait』が、今年6月に韓国で発売されたようです。
[DVD] Herbert Von Karajan
(YES24.COM内)
ジャケットにハングル文字があるので、韓国盤でしょう。
ということはNTSCです(ちなみに北朝鮮はPAL)。
ただし、残念ながら今度はリージョンが3です。
Herbert von Karajan: A Film by Gernot Friedel
(DVD hanaFos.com内)
前はリージョンが2だったのに、PALでした。
どうしてこううまくいかないものかねぇ。
最近はマルチのプレイヤも1万円を切っていますが、しかしさっさと日本盤を出してくれれば一発解決なのですが。
8月12日
五重塔
ちょっと正体不明な商品がドイツのeBayに出ています。
japanischer Turm Holz 1966 NHK Hiroshima Karajan
広島の五重塔って寺町廃寺跡のものでしょうか。
適当なページが見つからないので、復元模型にリンクしておきます。
広島県立三次青陵高等学校「五重塔復元模型」展示
(来(ら)いぶらりネット@ひろしま 広島県立図書館内)
「想像復元
」ということは現物は残っていないのね。
やはり宮島の方か。
五重塔-JTB 国内旅行
(JTB内)
商品の方、ドイツ語さっぱりなので、何がどうカラヤン絡みなのか、よく意味がわかりません。
66年来日時には確かに広島で公演をしていますが、別にNHK交響楽団とは関係ありません。
台座の写真を見ると、「1966 NHK HIROSHIMA」とあるだけで、NHK交響楽団とは書いてありません。
高さ60cmってものすごく大きいです。
来日時のカラヤンがいかにも日本風のお土産、確か日本人形か何かをもらっているところの写真というのは見たことがありますが、こんな馬鹿でかい五重塔っていうのはどうだったかなぁ。
それにもしカラヤンがもらったものだとしたら、どうしてオークションに出ているのか?
私は入札したりしませんが、確認のため入手してみようという方を止めようとは思いません(w。
詳細情報求む。