News Archive
2004
11月25日
《トロヴァトーレ》のDVD
TDKより発売された《トロヴァトーレ》のDVDを確認しました。
78年5月1日の国立歌劇場でのライヴ映像で、以前よりBel Canto Society他から、当時の放送を録画したVHSやDVDが発売されていましたが、今回が初めての正規発売です。
音声のみは99年にBMGから正規化されていました。
今回の発売について気になったのは、リージョンでした。
リージョン・フリー/PALの欧州版と、諸処のサイトでリージョン1となっているNTSCのアメリカ版があり、私は試しにアメリカ版を買ってみました。
私が注文した日Amazonの該当ページではいまもリージョン1となっていますが、届いた商品はリージョン0となっており、普通のDVDプレイヤで再生できました。
アナウンスはされていないものの、それほど時間を空けずに日本版も発売されると思うのですが、待ちきれない方はアメリカ版であれば問題ありません。
画質は時代相応、もしくはやや良い方、音質はBMG盤の方がクリアですが、今回のDVDの方が音圧があって、迫力が上です。
151分収録となっていて、2層にしてくれれば良いものを、片面1層2枚組です。
字幕は英・独・仏・伊・西の5カ国語入り。
ワイドのTVだと字幕の下が少し消える位置です。
細かくは観ていないのですが、ものすごく格好好い第1・3幕冒頭のカラヤンの指揮姿他、既発売の、つまり当時のTV放送時の映像と同じ編集のように思えます。
映像冒頭及び最後のタイトルやキャストのクレジットは、消せなかったためか、いま観るとちょっとしょぼい当時の字幕のようです。
両点から考えて完全なマスターからのDVD化ではなく、編集後のTV放送用のテープからのDVD化と思われます。
つまりカラヤンの手が入っている他の映像作品と違い、編集さえ変えればまるっきり別の作品ができるといった類のものではないでしょう。
ただ最後のカーテン・コールで、客席から投げ込まれた花の一部がカラヤンの頭に直撃するシーンは、憶えていませんでした。
既発売の映像作品ではどうだったか、いまさら確認してみるつもりはありません。
データベースを更新しました。
更新のために早送りでさらっと眺めただけです。
久しぶりに腰を据えて観るに堪えられる映像作品なので、これから楽しみます。
11月15日
Luxury Edition
EMIより発売されたLuxury Editionシリーズのカラヤンの盤を確認しました。
収録曲は以下の通りです。
- CD-1
- CD-2
全16曲収録なのに、元になったアルバム数は割と少ないというちょっと変わったベスト盤です。
全てベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏。
解説には「STEREO/MONO」とありますが、モノラルはひとつもありません。
普通、ベスト盤に手は出しませんが、これは事前のアナウンスで「100ページのハードカヴァー・ブックレット
」がついてくるとあったので、それのみにつられ、買ってみました。
解説は別添ではなく、全体がCDサイズの本のような装丁で、私がいままで実際に買ったなかでは、ANDaNTEの商品がこれに1番近いです。
内容は例によってオズボーンによるカラヤンのバイグラフィーと極めて簡単な年表、写真はたくさん収録されていますが、見たことのあるものが半分・見たことがあるものの別の角度からのものが半分、といった感じでしょうか。
オズボーンの解説は英語・独語・仏語で3重に収録されており、ブックレット全体で約70ページほどのものです。
ということで、目当てだった肝心のブックレットがそれほどでもないため、残念でした。
お勧めしません。
私としては、大好きですがHS-2088の東芝盤で大して痛痒を感じていないので買い直していない『カラヤン・イン・パリ』のうちのいくつかを、なかなか良い音で聴くことができたのが、せめてもの救いです。
11月13日
ドビュッシー:《ペレアスとメリザンド》(54年12月19日)
いままでCDとしてはARKADIAからの1回しか発売のなかった54年12月19日の《ペレアスとメリザンド》が、久しぶりに再発売されます。
WLCD-0081 ドビュッシー:《ペレアスとメリザンド》 - 2004年12月マイナー・レーベル新譜(速報版)
(CDショップ・カデンツァ内)
リンク先のページにはARCHIPELとありますが、番号からいって、おそらくWALHALLレーベルでしょう。
他に、様々なレーベルから繰り返し発売されている以下の3点も同じレーベルからアナウンスされています。
全て54年のライヴ。
- WLCD-0080 フンパーディンク:《ヘンゼルとグレーテル》(54年2月6日)
- WLCD-0082 ビゼー:《カルメン》(54年10月8日)
- WLCD-0083 モーツァルト:《フィガロの結婚》(54年2月4日)
これらの録音は決して珍しいものではありませんが、レーベルがカラヤンのライヴに力を入れて集中的に発売してくるというのは嬉しいことです。
まだあと1月半ほど隣接権の生きているものたちばかりですが、発売は来年になるのでしょうか。
以上は全てWALHALLレーベルと判断した上で、データベースに番号を追加しました。
11月1日
9月29日発売予定だったSACD4枚
8月14日にここに書いた9月29日発売予定のDG音源SACD4枚ですが、更新されたUniversal Classicsのページから消えました。
いくつかの通信販売サイトで検索してみましたが、どうやら発売中止になったようです。
以上、Concolorさんからのお知らせです。
ありがとうございました。