News Archive

2003

▲UP11月22日

モンブランのカラヤン

万年筆のモンブランから、カラヤン・モデルの万年筆とボールペンが発売されています。

キャップをピアノの鍵盤で縁取っているのが、実に安っぽく見えますね。
白いシルクスカーフ」って、「カラヤンのトレードマーク」なの?

Others用に購入したいところですが、高すぎます。

以上、Concolorさんからのお知らせでした。
いつもありがとうございます。

▲UP11月21日

バッハ祭のマタイ受難曲

何と良いタイミング。
前回ここに書いた50年6月15日のミサ曲ロ短調につづき、今度はその6日前のマタイ受難曲が発売されます。
ANDaNTEからです。

andante newsletter 20 November 2003 - Vol. 3, Issue 47

発売時期はアナウンスされておらず、紹介しているのもこのnewsleterのページだけで、まだ予約も出来ません。

ANDaNTEからのカラヤン音源は今回が4回目、今年だけで3回目です。
この音源はいままで様々なレーベルから発売されてきましたが、全曲の正規はなく、今回は高音質が期待できるでしょう。

▲UP11月19日

J・S・バッハ:ミサ曲ロ短調(50年6月15日)

50年6月15日のミサ曲ロ短調を収録した、GuildのGHCD2260〜2を確認しました。

この盤はキャスリーン・フェリアー没後50年記念のCD3枚組で、ミサ曲ロ短調の他に、ブラームスの4つの厳粛な歌(49年1月12日放送/サー・マルコム・サージェント指揮)、ヘンデル、パーセル、ヴォルフを歌ったオスロでのリサイタル(49年10月)、及びイギリスの作曲家を中心に歌っているロンドンでのリサイタル(52年6月5日放送)の音源が収められています。

11月11日に本家のGuildに注文し、17日に領収書、18日に現物が届きました。
価格は£13.8で、これに送料が£3.52。
ただしGuildはスイスの会社です。

50年6月15日のミサ曲ロ短調は、いままで数種のCDが出ていました。
すでに隣接権の切れている音源ですが、何となく正規のような風だったので、入手することにしました。

音質ですが、既出盤より特別良いわけではありません。
比較の対象はARKADIA盤とVERONA盤。
ごくわずかに鮮明になったような気がしないでもない、といったところです。

さて、この音源、既出のVERONA盤(30006〜7)には冒頭2分程度の欠落があり、ARCHIPEL(ARPCD31)も同様という話を聞いていました。
私は入手していませんが、VERONAの27073〜4も同様でしょう。
この冒頭の欠落についての事情が、今回初めてわかりました。

Guild盤の解説によると、今回のCDの音源はドイツのコレクターによる個人蔵だそうです。
で、この原テープには冒頭2:21の欠落があり、Guild盤では52年のEMIへの録音からこの部分を補っているそうです。

ということで、こうなるとこちらも怪しいですが、全曲の完全な収録は私が確認している限りARKADIA盤だけということになります。
FOYER盤はその気になればすぐに入手できますが、どうしよう。

Liveを少し更新、VERONA盤のジャケットをGuild盤に差し替え、備考に追記しました。

なお、Guild盤の解説には、前日のリハーサル音源について、「EMIは15日の午後、放送の前に行われたリハーサルを完全収録し、スタジオ盤を発売するときにボーナスとしてこのテープから5曲を収録したが、のちにこのテープは消された」とあります。
前日とされる音源がリハーサルからだということは以前から知っていましたが、その他については、私が理解しているのとは多少違います。
しかしとくに書き換えはしていません。

追記(11月20日):
Foyer盤に欠落はないそうです(都志見さんからのお知らせ)。

▲UP11月13日

「普門館ライヴ」の売りあげ

11月12日づけのスポーツニッポンの「ザ・トレンド」という記事が、「クラシック秋冬コレクション(2)」という見出しで、先日の79年普門館でのベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》について触れています。

NHK交響楽団との《悲愴》以来の新音源リリースとか、筆者も当時普門館でベートーヴェンやマーラーを体験した、といった記述あと、以下のような内容がつづきます。

 (前略)発売から1カ月余で、国内の実売が3万枚を軽く超え、出荷数は5万枚に迫る勢い。クラシックでは、十分ヒットといえる数字だ。

 発売元のユニバーサル・ミュージックによるとカラヤンのこれまでのアルバム総売り上げは約1億枚を超えているという。

ほう、売れてるんですか、あれ。
地元の店では1枚っきりといっていましたが。

ユニバーサルがこれに味を占めて、発掘に熱心になることを期待します。

参考リンク
スポニチアネックス
(オンライン版にはこの記事は掲載されていないようです)

▲UP11月11日

キャスリーン・フェリアー没後50年追悼盤

先週だったか、ANDaNTEから来たメールに、50年6月15日のミサ曲ロ短調についての批評が紹介されていました。

classical music - andante - the miraculous kathleen ferrier shines through the myriad faults of karajan's bach mass in b minor
ANDaNTE内)

批評はどうでも良いのですが、対象のディスクとしてGuildというレーベルが記されており、私が把握しているこの音源の過去の発売分になかったものですから、捜していたところ、見つけました。

上記リンク先はいずれも本家のGuild内。
キャスリーン・フェリアー没後50年により、今年10月8日にリリースされたようです。

サンプルからすると、音は悪くなさそうです。
Guildというレーベルについて私は全然知らず、ANDaNTEが非正規契約盤についての批評を載せるのかどうかもわからないのですが、気になったので注文してみました。
日本でもこのレーベルは扱っているようですが、当のこの盤は見つからなかったので、本家サイトに直接申し込みました。
CD3枚組で約£14はそこそこ安いのではないでしょうか。
これに送料が£3.52。

番号はわかっているので、Liveに追加しました。
現物が届いたら、あらためてここに書きます。

CELESTIAL AUDIOのサイト

先日のCELESTIAL AUDIO、サイトのトップ・ページが復活しています。

CELESTIAL AUDIO

ただし、今度はトップ・ページが「CLOSED」中にも残っていた商品一覧のページなどが全て消されています。

▲UP11月9日

映画版《カヴァレリア・ルスティカーナ》のDVD

映画版の《カヴァレリア・ルスティカーナ》はLDで発売されたっきりですが、DVD Brazilというサイトで、DVDを見つけたので、試しに買ってみました。

DVD CAVALLERIA RUSTICANA BY PIETRO MASCAGNI DVD
DVD Brazil内)

トール・サイズのケースに入ったDVDで、解説はついていませんが、ジャケットや盤面はきちんと作られています。
DVDはRではなく、プレスされたものです。
リージョン・フリーのNTSC。

ジャケット裏には出演者やたぶんあらすじなどが書かれていますが、コピー・ライトのマークがありません。
たぶんディストリビューターのことでしょうが、LW Editoraとあります。
再生するとまずNBO Editoraというロゴ・マークが出ます。
本編再生・チャプター・作曲家のバイオグラフィー・物語のあらすじ・音声/字幕切り替えがあるメニュー画面に広告へのボタンがあり、DVDの宣伝の最後に、nboeditora.com.brというドメインを使用したメール・アドレスが記されているのですが、当のこのドメインにアクセスしてみたところ、出てきたのはサーバ会社でした。
サイトはなく、メールだけ使っているようです。

肝心の本編は、おそらくLDからの盤起こしです。
字幕のOn/Offを選べますが、映像そのものに焼きつけられた英語の字幕は当然消せません。
Onにすると、この英語字幕を上書きするために黒の背景に黄文字でポルトガル語字幕が表示されます。
音質は微妙に音量が揺れているところがあるように思えます。
また、高音部ではノイズが入ります。
画面にもときどき気にならない程度のわずかなノイズが入ります。
この映像作品は指揮するカラヤンを正面から写したシーンで始まりますが、このときカラヤンの背景の黒色に小さな白い点のノイズもあります。

販売しているのは私が気づいた限りDVD Brazilだけ。
製造も販売もブラジルの会社で、ブラジル国内向けの商品であることは間違いありません。
ブラジルのDVDやCDの販売・契約事情に詳しくないのでよくわかりませんが、ある程度の質を保った非正規契約盤なのでしょう。
ただ本体は安いのですが、送料が高いです。
現在選択できるのはUPSとDHL、私が買うときにはもう2種類ほど選択肢があったのですが、1番安い到着まで5〜8週間と書かれたものでさえ、$20以上でした。
私は2番目に安かったDHLにしましたが、$28.74もします。
私が頼んだが10月30日、注文後すぐ自動確認メールが届き、数時間後に手動の確認メール、11月1日には在庫がある旨、連絡が来て、その2時間後に発送のメールが来ています。
届いたのは11月8日朝。

以上のように、盤とは関係ありませんが、販売サイトの対応もきちんとしており、先述したようにジャケットや盤面、メニューもしっかり作られているので、この映像作品をどうしてもご覧になりたいという方には、そう悪いものではないと思います。

以上、映画版《カヴァレリア・ルスティカーナ》のいくらか正体不明なDVDについてでした。
迷いましたが、Filmographyに番号を追加しました。
LONDON(UNIVERSAL)から正規でDVDが発売されれば、この番号は消します。

▲UP11月5日

ORFEO盤バイロイトの《トリスタンとイゾルデ》

バイロイトでの《トリスタンとイゾルデ》のORFEO盤を、やっと買ってきました。

当初の発売予定は9月25日。
それが、10月3日→10日→18日→10日→18日とコロコロ変わって、ジャケット画像がすでに公開されていたので、まさか発売中止にはならないだろうと思いながらも、ちょっとはらはらしました。
10月17日頃国内の店頭に並んだはずですが、なかなか買いにゆく余裕がなく、先々週別件で秋葉原に行ったついでに石丸電気を覗いたら、なかったというひどい話。

この日の音源はいままで様々なレーベルから発売されてきましたが、今回が初めての正規発売です。
ORFEOといえばザルツブルグ音楽祭ですが、この盤は「バイロイト音楽祭のライヴをバイエルン放送協会秘蔵の音源により復刻しようという」企画の第1弾だそうです。
《指環》が残っているのかどうかわかりませんが、Liveページ唯一の、目障りな未発売音源用画像を消すためにも、何とかして欲しいです。

音質良好。
この時代のライヴ音源として、これ以上を望むのはちょっと難しいでしょうか。
余談ですが、解説によるとリマスターリングはドイツのRAILROAD TRACKSという会社がおこなったのだそうで、先方のページには蓄音機や倉庫の写真が掲載されていて、面白そうです。
ただし私はドイツ語さっぱりなので、完全に理解不能。
ちなみにサイト検索で karajan と打ち込んでみたところ、ヒット数は0件でした。

Liveに番号を追加、ORFEO盤に合わせてジャケット画像を置き換え、タイミングも書き換えました。
《トリスタンとイゾルデ》では、CD4枚組が普通ですが、今回のORFEO盤は3枚組です。
CD1と2のあいだなど、ちょっと切り方が良くありません。

なお、HMVの紹介記事によると、イゾルデ役のマルタ・メードルは、最近亡くなったのだそうです。
カラヤンとの協演盤には以下のようなものがあります。

マルタ・メードル/カラヤン協演盤一覧

さて、先述のようにこの日の音源にはLP・CDともいままで実に多くの盤があり、そのなかで現在手に入りやすいものとしてはGOLDEN MELODRAM盤の音質が良好という話を伺っていました。
放送局音源による正規盤が出た以上、無意味なこととは思いつつも、GOLDEN MELODRAM盤についてはずっと気になっていたものですから、一緒に買ってきて聴いてみました。

結論から書くと、やはりGOLDEN MELODRAM盤は今回のORFEO盤に一歩劣ります。
GOLDEN MELODRAM盤は冒頭、何かゴーゴーという響きが入っていますが、これは盤起こしのときの滑走音というのとはちょっと違うように思えます。
ただ前奏曲の部分を聴くと、どうもORFEO盤にもこのゴーゴー音が入っていたのを、何とかリダクションしたような気配はあります。
リマスターリングの常ですが、ORFEO盤もGOLDEN MELODRAM盤も各楽器が鮮明な分、いままで私の持っているこの日の音源の唯一の盤だったOPERA D'OROのCDより音圧は落ちています。
鮮明度は明らかにORFEO盤が上です。

ということで、当然の結果ではあるのですが、正規・非正規ということを問わずとも、今後この音源に興味のある方には、ORFEO盤をおすすめします。
もうひとつ、GOLDENではなく普通のMELODRAM(両社が同系統なのかも知れませんが)から出ていたLPも音質良好とのことですが、私はこの盤を見つけてもたぶん買わないでしょう。

最後にちょっとローカル・ネタ。
タイミングの悪いことにANDaNTEカラヤン4枚組の回収騒ぎがあったとき、良品到着による交換前にVIVREの改装工事が始まってしまい、えらく面倒な目に遭うきっかけとなったHMV横浜店が、VIVRE新装開店とともに復活したので、行ってきました。
いつものようにエスカレータを降りて右に曲がったら、あらら、クラシック・コーナーはきれいさっぱりDVDコーナーに取って代わられているではありませんか。
で、クラシック・コーナーはというと、そのまま旧DVDコーナーに押し込められています。
狭くなりましたねぇ。
商品数は半分くらいになったのではないでしょうか。
上に書いた《トリスタンとイゾルデ》を探しましたが、ORFEO盤のみで、GOLDEN MELODRAM盤はありませんでした。
そもそも私は横浜ではたいがいTowerに行き、HMVにはあまり行かないのですが、それにしても以前はあったジャンル別の棚ではこなしきれない商品を置いていた演奏者別のコーナーがなくなっていて、残念です。
まあ営利企業では仕方ありませんね。
小さいのに3割くらいクラシックを扱っていて、売りあげの足を引っぱっていそうな地元に店にいよいよ親近感が湧きます。

LP風のCD

このサイトの主旨とはちょっと外れますが、たぶん興味のある方もいらっしゃると思うので。

うちにはプリンタがないのでインクジェット用の真っ白なレーベルのCD-Rというのは寂しい限りです。
そこで、最近はあまりしませんが、LPからCDに盤起こしをした際には、昨年の2月にこういう私のようなユーザを見込んで三菱から発売された、LPを模したレーベル面のCD-Rを、ずっと使ってきました。
話題になったかどうかも知らないのですが、今日量販店のサプライ・コーナーで、このLP風レーベルCD-Rのプレミアム・パックというのを見つけ、大喜びで2セット買ってきました。
5枚組でうち4枚は以前からあったレーベルより古めかしい色を採用しており、それだけでも良い感じなのですが、私が即座に購入する気になったのは、1セットに1枚、ゴールド・ディスクが入っていたからです。
以下がこの商品Phono-Rプレミアム・パックのプレスリリース記事へのリンクです。

音楽録音用CD-R「フォノアール」100万枚突破記念プレミアムパック新発売
三菱化学メディア内)

全然知りませんでしたが、もう1年近く前の発売なのですね。
先方のページでは見づらいので、手許のゴールド・ディスクを取り込んでみましたが、画面上で金色を再現できず、逆に商品イメージを貶めて訴えられたりしても困るので、画像をここに挙げるのは止めておきますが、まあ期待通りきれいです。

三菱化学メディアのサイトはトップ・ページのFlashからして、このLP風CD-Rを全面に打ち出した内容で、このプレミアム・パックは従来品100万枚販売を記念してとのことですから、三菱の主力商品ですね。
今度はフィルムのリール風DVD-Rも発売されたそうで、これも是非使ってみたいですが、私には環境がありません。
残念。

Phono-Rは盤起こしユーザを狙った商品であるため、唯一の欠点は著作権料入りで高いことです。
今日私が買ったところでは、5枚組で\890でした。
私のようにCD焼き焼き環境がPCのみの人間には不経済なのですが、デザイン料ということで、これからも使ってゆきます。

しかし当のゴールド・ディスクには何を入れよう……

なお、私は三菱とは何の関係もなく、上記も利益を狙った広告ではありません(w。


[10月のトップ・ニュース]