News Archive

2003

▲UP12月31日

ごあいさつ

本年中もみなさまには大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年はライト兄弟による初飛行100年目だったそうですので、飛行機の写真でお別れしましょう。

それでは良いお年を。

▲UP12月26日

しゅうりょう〜

はい、元に戻りました。
今年のクリスマスはえらく暖かかった。

年内に更新ネタはあるでしょうか。

▲UP12月24日

今年はヒイラギと帽子

ベルの音が街に鳴り響く
ジキル ハイドまでがクリスマス プレゼントを買う
野外音楽場の外で
子供達の歌う賛美歌にも賛美されない〜

ハッピー、メリー、アーンド、ブルー・クリスマス。
ついでにハッピー・バースデイ・トゥ・ミーは、あ、昨日になっちゃったか。

ということで、今年も2日間だけクリスマス・モードです。
どうしても帽子がうまく描けない。
何が何だかさっぱりという方はCTRL+[F5]をポチッと。
画像表示とCSS、JavaScript有効、さらにFlashも入っていると理想的です。

今年は当初の予定通り、その年のうちに1年を振り返ることができます。

以下、今年のカラヤン音源・映像の初正規・初確認分をほぼ順に挙げてゆきます。

ああ、もう書いていられない。
既出の映像作品と同音源、もしくはそれに近いと思われる音源、及び地味な正規発売は除きました。

今年はカラヤン生誕95周年だったのですが、90周年のときと違い、それをキャンペーンとしていたのは、ヴィヴァルディ:《調和の霊感》抜粋と既出音源再発のセットをまとめて発売したDGくらいで、それ以外ではとくに銘打ってはいなかったと思います。
その割に何でしょう、この数。
パリ管弦楽団との幻想は永く気になっていた映像作品のひとつですが、今年の初めの発売で、それ以降、山ほど音源が出てきたので、もうずいぶん以前のことのように感じてしまいます。
同じフランスつながりで、78年6月24日の映像作品は出てくれないものでしょうか。
協演者は多彩だし、カラヤン得意の小品で固められていますし、何よりANFの〈悲しきワルツ〉の真贋がはっきりする(w。

協演者といえば、ハスキルとのベートーヴェンはあまり印象に残りませんでした。
私はハスキルが好きだし、カラヤンとの初協演時のもので、ずいぶん期待したのですが。
既出のモーツァルトについて、確かオズボーンだったか、この2人の協演の魅力をよく捉えていないといったようなことを書いていましたが、全くその通りで、今年のベートーヴェンも同様でした。
よほど実演向けの演奏だったのかしら。
良い演奏会=良いライヴ盤ではない証拠のようなものです。

先年、金銭的に追いつかないくらい発売が相次いだCD-Rによる音源は、今年はさっぱりでした。
そのかわり、日本に入ってくるのさえはばかられるような粗悪のCD-Rレーベルがいくつかありました。
Disco Archiviaのときのような面倒なことは、通信販売がお好きな方はむしろそれが面白いのでしょうけれど、私は避けたいです。
ま、面倒だった分、良い想い出といえなくもなく、最終的にはきちんとしたものが入手できたのですから、良しとしますか。

House of Operaは妙に元気なレーベルらしく、これからも未発売音源が出てきそうです。
いまどきカセット・テープなんぞ信じられませんが、さすがにこれからの新譜はCD-Rになるようですね。
データベース用にいままで「未発売」と「未入手」という画像を用意していましたが、このレーベルのせいで「画像なし」という画像を作る羽目になりました。
こういうサイトをやっている以上、House of Operaについては、これが1番気になる問題だったりします。

これらふたつのレーベルなど、もはやデータベースに追加すべきかどうかさえ、迷ってしまうこともあります。
デジタル技術の発展は玄人と素人の境界線を曖昧にしました。
昔、プライヴェートでLPを作る人は希だったでしょうが、いまやCD・DVDなんて簡単です。
そうなると、自分の持っている音源をCDにして、しかもいかにも熱心なファンらしくきちんとしたトラック分け、ノイズ・リダクション、装丁などがなされた盤はあきらかに上記2レーベルなどより商品価値の優れたものです。
ではこのサイトのデータベースに載せる定義は何かといえば、それが金さえ出せば誰でも買える、ごく普通に流通しているものであるかどうかだけです。
インターネットが発達したおかげで、こういうサイトをやったり、新譜情報が逐一入手できたり、日本に入ってくるのを待ったりしなくて良くなったわけですが、同じ技術の発展という面だと、CDやDVDの自家制作のおかげで、サイトとしてはちょっと微妙で複雑な時期に来ているのかなとも思っています。

さて、気を取り直し、同じCD-Rレーベルでも、オーストラリアのCELESTIAL AUDIOは音質・装丁とも、好感の持てるものでした。
一時期サイトがなくなりかけていましたが、いまは新譜のページが復活しています。
このレーベルにはささやかに期待しています。

私はもともとカラヤンの音源を全て集めるつもりはなく、最初は映像作品だけのつもりでした。
ところがぽちぽち買っていたCDが気がつけば結構な数になり、映像作品も集め終わったことから、音源も全てと思うようになって、挙げ句こんなサイトをやっています。
当然、いまでも映像作品には並々ならぬ関心があるわけですが、SONYのシリーズは通信販売用のセットが出た段階で、未発売映像の日本盤発売はあきらめました。
むしろ大阪ライヴなどは、極めて緩慢な発売間隔の外国盤に期待しています。
SONY以外では、先に書いた幻想交響曲が出ただけでも収穫でしたが、気になることがひとつ。
いつまで経っても日本公演でのベートーヴェン全交響曲を発売しないTDKコアが、去年の暮れ・今年の暮れと2回、ORFに残っているベームなどの映像作品を発売しました。
ザルツブルグ音楽祭やウィーン芸術週間のものです。
これには期待します。

同じ日本のレーベルとしては、ALTUSがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と日本のレーベルで初めて直接契約して、ライヴ音源を発売し始めました。
もはやクラシック音楽は石油と同じ。
新しい発見は期待せず、いまある資源を早い者勝ちで発掘してしまおうという気配が濃厚です。
どうせならさっさと済ませて。

とくに今年の発売ラインナップを見ても、カラヤンの初発売音源は馴染みの曲ばかりで、腰を抜かすような曲目というのがありませんね。
カラヤン自身がある時期からあまり振っていないせいでもあるのですが、しかしまだまだあるにはあるはず。
どうせなら良い音で、正規で、と思います。

いくつめだか数えるのも厭になるくらいのベートーヴェン:交響曲第9番は、今年日本だけの企画で、普門館盤が発売されました。
よほど気になる方が多かったのか、この盤の発売日には、2chのスタイル・シート板からリンクされたときを除いて、このサイトを公開以来最高のアクセス数を記録しました。
売れたのなら調子に乗ってバンバンだしてね>DG。
しかしこの盤の音はあまりにDGで、個人的にはちょっと閉口しました。
これからのライヴ音源はなるべくEMIが出して欲しい、と願うことしきり。

ま、今年はこんなところでしょうか。
個人的には音源以外の、たとえば内容の充実した書籍とかが出てくれれば、もっと豊かな気持ちになれるのですが。
そういえば一時期、トップ・ページにモンブランのカラヤン・モデルの万年筆とボールペンについて載せていましたが、Googleだと2件目にヒットしていたせいで、「モンブラン カラヤン」で検索した人が来るわ来るわ。
あれはみなさん、モンブラン・ファンなのでしょうね。
普段の「カラヤン」での検索よりも多いというのがちょっと複雑な心境でした。
まあ、このサイトはもともと「カラヤン」ではヒットしにくいのですが。

なお、いまのところ発売が予定されているのは、いずれもANDaNTEから、既出ですが初正規の以下のふたつです。

来年もこれらの2件から始まり、今年は60年代のベートーヴェン全集以外なくて、ちょっとさみしかったSACDなど、色々ありますように。
とくにスタジオ録音のテープが倉庫に残っているのに、公表さえしていないDGは、どうせ出すならまとめて。

あ、それと、HANDELMANIAはまだ届いていません。

▲UP12月12日

既発CD-Rのセット

既発CD-R盤4枚で3枚分の価格設定のCult of Classical Musicというレーベルから、『カラヤン&ベルリンフィル/ブルックナー名演集』というセットが発売されます。

CULT OF CLASSICAL MUSIC
アリアCD内)

正確な内容は以下の通りです。

一応、リンク先のページを信じて番号を追加しましたが、表記が正しいのなら、2つめのOはどこから来てるんだろう。

いま気がつきましたが、3つのうち2つまでが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏ですね。

▲UP12月7日

House of Opera

House of Operaというレーベルについて。

今年の8月、さまよっているうちにHouse of Operaというレーベルのサイトを見つけました。
当時のURLは www.houseofopera.com だったのですが、最近になって変わりました。

http://store.operapassion.com/

現在旧URLからも飛べるようになっています。
いまはずいぶん見かけが良くなりましたが、数ヶ月前は怪しさ満点でした。

このサイトでkarajanで検索すると、他レーベルで確認されていない音源が出るわ出るわ。
とても厭なのは、そのほとんどがカセット・テープであることでした。

しかし厭なままでは聴けないので、注文してみました。
最初はカラヤンの音源としているものを全てを注文するつもりでしたが、それだと日本円で10万円を軽く超えてしまい、さすがに経済的にきつかったので、現状ではこのレーベルでしか聴けないものだけに絞りました。
それでも送料合わせて$400、いきなり注文するには不安になる額でした。

注文したのは8月20日、現在のページには個々の商品欄に1〜2週間とか2〜3週間とか表記されていますし、まとまった数の注文には発送まで4〜5週間と書かれていますが、私が注文したときには見落としたのか、そもそも書いていなかったのか。
実際に商品が到着するまで、ぴったり2ヶ月かかり、明日にでも問い合わせのメールを出そうかと思っていたところでした。
しかも、普通は発送時の日付になるものですが、ここは注文と同時に商品が用意できようができまいが、すぐにクレジット会社に請求書を出すようで、結構冷や冷やしました。
その後、10年以上使っていなかったカセット・デッキとUSB経由のサウンド・プロセッサを購入。

届いた商品は、まあひどいものです。
Rであるのは当然としても、CDはジャケットがなく、盤面に曲目・演奏者等が印刷されたCDレーベル用のシールが貼ってあるだけ、テープは見た瞬間に粗悪とわかるものに、やはりシールが貼ってあるだけでジャケットはなし、DVDはトール・サイズのケースに入っていて、こちらにはコピー用紙に印刷したジャケットがついています。

上記URLで検索すると、私が注文したときよりかなり商品が増えているのですが、初出はなさそうです。
私が購入した商品他について、以下に書きます。
このサイトにあるのは「盤歴」であって、テープは無視しているのですが、他で聴くことが出来ないものは仕方なくテープの番号をデータベースに追加しました。
ただしテープ用の欄は作っていないので、備考欄に書いています。
House of Operaのディスク化されているものについては、普通にCDまたDVD欄に番号を追加しました。

まず、DVD。
いまはカラヤンのオペラ作品がずいぶん追加されていますが、私が注文したときには、以下のものだけでした。
全てリージョン・フリーのNTSC。

以下の2件はカラヤン没後の追悼演奏会の映像です。
当時のTV放送をそのまま録画したようです。

もう1件、没後10年の追悼演奏会の映像もあったのですが、TVで観たし、ヴィデオにも録ったし、正直いうと少しでも金額を抑えたかったので、注文しませんでした。
上記2件の追悼演奏会映像は、Othersに追加しました。

さらにDVDではもう1件、

DVD8466
Collection - VIENNA OPERA HIGHLIGHTS - Volume 10 1992 - Verdi: La Traviata (Divinu- Kraus- Pons); Mozart: Idomeneo (Schreier- Simms- Norberg-Schulz) Janacek: Katya Kabanova (Gustafson); Boris Gudonov (various excerpts with Pirogov- Piavko- Ghiaurov- von Kannen- Nesterenko- Solodovnikov- Sinyavskaya; Karajan- Solti-Vienna/Bolshoi/Kirov)

というのがあり、注文したのですが、廃盤だそうです。
注文の度に焼いたりダビングしたりしているのに、廃盤とはどういうこと?

次にCD。
といっても、注文時にCDの初出はありませんでした。
私が持っていないものを、2つ頼んでみましたが、特記するほどのものはないので、データベースに番号を追加しただけです。
あ、1件。
55年1月18日の《カルメン》の抜粋とされる音源が、CD150、CD150sという2つの番号で出ていましたが、どちらも同じ内容だそうです。

なお、現在では、63年1月31日《ボエーム》の部分、58年4月29日《ワルキューレ》、既出のARKADIA盤と同じ部分かどうかわからない59年4月28日《トリスタンとイゾルデ》の部分が新たに発売されたようです。

最後にこのレーベルの主力商品であるカセット・テープ。
先述のように、このレーベルのテープでしか発売されていないと考えられるもののみ購入、データベースに追加しました。

以下、《ドン・カルロ》3種。

以下、ヴェルディのレクィエム4種。
どれも音質はこれ以上ないと思えるほど劣悪。

以上、House of Operaの商品群でした。
正直、よほどの熱心な方にも、極力お勧めしません。
いくつかのテープは、A・B面の切り替わりで、欠落している部分もあります。
こんなのレーベルとはいえない。
これならDisco Archiviaの方がどれほどましだったか。
発見から今日までこの件については書きませんでしたが、今回は人柱が私ひとりで良かったと思っています。

とかいっていおきながら、11月26日になって追加されたワグナーのCD2点と《ボエーム》は注文済みだし、さらにもう1件、やはりカセット・テープを主力とするたぶん個人のレーベルに注文中だったりします(w。

どちらも同じ管理者によるサイトです。
このレーベルについては、年内にここに書ければ良いかな、と思っていますが、どうなるでしょうか。

入手・未入手を問わず、House of Operaの追加した音源詳細については、以下のリンクをご利用下さい。

House of Opera音源一覧

追記(12月11日):
3回目のALD3768が今日届きました。
64年6月14日の《アイーダ》
前回・前々回とも、何も収録されていなかったテープ1のA・B面、テープ2のB面、今回はちゃんと収録されていました。
先に書きましたが、当然音質が向上しているわけではなく、劣悪。
あらためて聴いてみたところ、100年前のライヴ録音だといわれたら信じてしまうような音質です。
私がいままで聴いたなかで、もっとも音質が悪いのは、52年1月26日の《ばらの騎士》を収録したLegatoのCD、LCD-197-3か、77年5月8日の《トロヴァトーレ》を収録したArtist's Live RecordingのFED200.03でしたが、今回の《アイーダ》はこの2点よりひどい音かも知れません。
《アイーダ》らしきものが聞こえてくる、といったような塩梅です。
なお、正常なテープが届いたところで、とくに記すこともないので、データベースは更新していません。


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